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CONCEPT

コンセプト

Leading the Thermal Spray Industory.

Leading the Thermal Spray Industory.

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SAKO
SAYAKA

代表取締役社長/ 佐古 さや香

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TAJIRI
AKIHITO

代表取締役専務/ 田尻 亮人

まずは、今までを振り返ってお互いの印象を教えてください。

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社長は学生時代から何事も真面目に取り組んでいて、しっかりしていました。言われたことはきちんとやる。
そして、自分の定めた目標に向かって動いているような印象です。
一緒に仕事をやり始めてから思うこととしては、社員や部下に対してプライベートの面も気にしながら声をかけたり、
面倒をみてくれていますね。面倒見がいいです。家族のことを気にかけたり、仕事以外でも社長として包容力があるように感じています。

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自分が楽しめる職場にしたらみんなに喜んでもらえるかな?ということを着眼点にして、会社を作っています。
祖父の代から始まって、私たちは3代目。父は厳しく教育されていたようです。会社も男の人がしっかり支えていくんだというプレッシャーを与えられていたのに対して、わたしたちは父の方針で自由に学生生活を送らせてもらっていました。
それが、仕事を楽しむことに繫がっているのだと思います。
専務は真面目で技術にひたむきな人なので、わたしとは違う面で会社を支えてもらっています。

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一致することや、逆にぶつかることはありますか。

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自分は石橋を叩いて渡るか渡らないか…というようなタイプで、社長は石橋も叩かずに渡るかもしれない。言い換えれば、ブレーキとアクセルのような役割です。
大きく進むことに対しては意見がぶつかることもありましたが、会社をよくしたい、会社を繁栄させたいという思いは
一致していると思います。スピード感に思惑の差が出ることはありますね。

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スピード感は全然違いますね。わたしは、とりあえずやってみよう違ったらやめようというタイプ。専務は途中でやめない。やると決めたら最後までやり遂げるし、やらないと決めたことはやらないと、意志の固いタイプです。決断の重さはわたしよりも重いと思います。そのお陰で、わたしは思い切ることができていると感じるところはありますね。

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会社をよくしていく為のアプローチについて、教えてください。

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祖父の時代はまかない飯をしていて、いわゆる同じ釜の飯を食う仲間たちというような繋がりがありました。
カレーライスをみんなで食べたりして。わたしが入社した時は、近所のおじちゃんやおばちゃんの中で働いているような感覚でしたね。そのような流れだったので、職場はひとつの船にのっている大きな家族のような存在です。
一緒にいるわたしたちが、おもしろさを共有できることが一番いいと思っています。
今は年に一度、リチャージデイというのをやっていて、落語を聞いて大笑いしたり、みんなで体幹トレーニングをしたりと、共感、共鳴することを大切にしています。

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以前は、残業や付加残業があたりまえのような時代もあって、長く働いてくれている社員に感謝の気持ちも込めてまかない飯や差し入れなどをしていたと思うんです。
今は長く働くことが難しい風潮がありますので、決められた時間の中で、仕事を通じて気持ちの通い合わせや、繋がりを深めていきたいと思っています。一緒に楽しむことは社長の思いと一致するところです。

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今後の日本のものづくり産業について、どのようにお考えでしょうか。

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以前に比べると『日本で物をつくって稼ぐ』というのは、だんだん無くなってきた印象です。
海外で作っているものも多い為、買おうとしてもなかなか手に入らないというような現象が起こっています。
半導体の工場を国内に作る話も出ているようですが、20~30年前に比べると労働人口が減少していますので、全てのものをすぐに作れるわけではありません。海外で作る方が安い場合もあるので、付加価値の高いものを日本で作っていく必要があるのではないかと感じています。
これからはコアな部分を日本が担って海外に出していく、または日本でしか作れないエネルギー源を海外に売っていく流れになっていくと思います。
その中で、なにかしらのお手伝いができれば、お客様にとっても、わたしたちにとってもハッピーになるのではないかと考えています。

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こんなに中国に一気に抜かれてしまって、「ものづくり大国・日本」と言われていたのにな、と寂しい思いはしています。わたしはアメリカに住んでいたことがありますが、その視点から日本のものづくりを見た時に、日本は安いことが美徳であり、儲かって独り勝ちすることが悪いことだと感じる風土があるように思います。
一攫千金を狙って大金持ちになるような狩猟民族ではなく、周りの顔色うかがいながら、みんなで幸せになる農耕民族 なんですね。
以前のように、ものをたくさんつくって売っていた時代ではそこが良いところでもあったと思います。しかし現代ではものがあふれて、いろんな国が同じような品質のものを作れるようになってきました。そこでよりアイディア出しが必要になってきたのかなと感じています。
国内で需要と供給が賄えてしまうと、日本は小さくなってしまうので、もっと外で買い物をして、中でいいものをつくって、更に外に売っていくことが大事だとも思っています。
あと、海外ではイエス、ノーがはっきりしてるので、弱いPRや、ネガティブな口調も日本独特と感じますね。決断を早く、主張も強くしてわたしたちの良さを世界にもっとアピールすることがさらに必要になってくると思います。

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ダイバーシティー経営の在り方に
ついてのお考えを伺わせてください。

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今後の世の中は、いま以上に男性も女性も働いていくような世の中になっていくと思っています。男性も子育てを担い、女性は社会でより自己実現をしていくと思っています。
男性、女性、ハンディキャップがある、なしに関わらず、『どういう能力があってなにがしたいか。どんな能力があってなにができるか』が重要だと考えています。仕事の中で感じる自己実現や達成感を味わいつつ、それに対する対価を持ってもらいたいです。自分の社員には時間の切り売りではなく、仕事を通して成長の喜びを身に付けてほしいですね。それが在りたい姿であり、理想です。

地域に語りつがれる会社になるためにどのようなことをされていますか。

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製造の側面からいうと、外注さんや仕入れ先さんはなくてはならない存在です。買い付けのやり方は様々だと思うんですが、お互いに頼れる相手が近くにいて地域みんなでものづくりができるということは大切だと思います。売り先も大多数が地元なので、わたしたちには、誰でも気軽に立ち寄ってもらえるような気楽さが必要だと感じています。
昔は製造業に対して、マイナスなイメージを持たれることもありました。環境対策にも力を入れているので、ものづくりの良さをご近所さんに知っていただけています。そこから採用、入社にも繋がれば、最高だなと思っています。勝手に人が集まってくるような、そんな場にしていきたいです。

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社員にとっての感動とはどのような状態だとお考えでしょうか。

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まず、仕事をする上でわたしじゃないとできないということは極力ない方がいいと思っています。社員それぞれの得意なことを集めて、役割分担をしながら、会社を運営していきたいと思っているんですね。
それに関連して、自分の得意なことを見つけ、発揮できることが成果となっている。その点は感動して貰えているのではないかと思っています。
お客様に貢献することで「ありがとう」と言ってもらえる喜びは、社員みんなに感じてもらいたいです。

今後の倉敷ボーリングについて、どのような存在でありたいですか。

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お客様に問合せを頂かないと成り立たないので、頭の片隅に倉敷ボーリングという会社があって、「倉敷ボーリングに聞いてみようかな?」と思ってもらえるような存在感をもっていたいです。
わたしたちが得意な製造分野で提案するだけでなく、それ以外の相談でも、些細なことでも、なにかお手伝いができればと考えています。
例え100点満点の答えではなくても、70点でもツボにハマるような、+αをプレゼントできる仕事を提供していきたいと思っています。

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次の世代、誰に継がせる?

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常々思っているのは、会社の中で人を育てて、会社を運営できる人が生まれてくればいいなと思っています。
オーナー一族ではなくて、会社の中で人材をたくさん輩出できるように持っていきたいです。
オーナーがずっと経営権を持っていくべきなのか聞きたいです。

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中小企業はオーナーが持っていないとしんどいと思いますよ。
それは借入金があるから。でも中小企業も個人補償しなくてよくなったら、違うかもしれないけど(笑)。
そこがついてまわる先行投資型の経営の場合には、お金が回らないとダメかな?

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世の中的に企業はたくさんあるけど後継者が不足しているとか、後継者がいなくてエムアンドエーする会社もあります。
そこから考えると、後継に悩んでいる他社様にうちで育った人材に会社をやってもらうとか、そんな流れがあっても面白いと思う。
ビジネスとして、コーティングをやっていくだけが会社の方向性じゃないと、やんわりだけど考えていて、どのくらい夢を描くのかなぁという思いはある。

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専務がリタイアするとしたら、誰かに引き継いでもらっていたいということかな。
その誰かは一人じゃなく複数人で、それぞれの持ち味でいろんな会社を持っているんだけど、専務はその時オーナーって イメージ?

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オーナーになるかは置いておいて、なにも気にせず、あとは子育てと一緒で、自分で食べていけるようになったから、「自分で道を決めていけよ」と送り出すような気持ちに最終的になれたらいいのかな?と思いますね。

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と、思っている人ほど難しいですよ。アクションがないと。

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子供を育てるが如く、ステージにおいて何をさせるか。というところをしっかり考えていく事が必要ですね。

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人を育てるのは勝手に育っていくので、その場を提供するとか、キャリアパスをくみ取ってあげるとか、やりたい方向を示してあげるとか。もう少し自分でみんなの手とか足を引っ張っていかないと、そんな風には行かないんじゃないかな?

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その方向性をつければ、あとは自分で動けると思うし、考え方を共有して、やっていけるようにするのがいいと思います。

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その考えに否定はしないけど、それなら物事をはやく決めていかないと。考えるばかりじゃ相手から「この人認めてくれないんじゃないかな」と思われてしまうかも。
言ってる理想像とギャップがすごくて言動がともなってないから、「本当にそう思っているんだろうか、それは本当にやるつもりなんだろうか」と思ってしまう。
まだ、他の人に任せているようで任せてない気がするし、自分で抱え込んでる気がする。好きなことをしていいといいながら、許可をだしてない気がする。

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そういう風にみられているのか。と改めて感じました。

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少なくとも、これからも地域に語り継がれる会社になろうという志の強い人たちが経営をしていくわけなので、その人たちの志がさらに強くなったら引っ張っていってくれるとは思う。でも、そこはやっぱり自分もその中に一緒にいないと、あとは線引きでやってくれるよと達観はできないんじゃないかな?

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その部分は自分の役割とかをどこに置くかというところも関係すると思っています。人をぐいぐいと引っ張っていくことが自分のミッションだという人もいるし、場を提供して、そういう人材を輩出するのが自分のミッションだという風に思う人もいるかもしれない。そこは、それぞれの考え方かなと思っていて。

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どんなタイプのリーダーシップでもいいし、それぞれが能力を発揮してくれたらいいんだけど、その中で自分が一歩下がってやっていようと見受けられると、相手に「一緒にやってくれないんだ」「本気じゃないんだ」と思われないようなやり方を見つけていかないと。

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なんか面談みたいになっちゃった(笑)。しっかりカリスマ性を持って、成功事例がある人がうまく引き際をみて引くのはかっこいいんだけど、中途半端にいたのか、いないのかわからないような状態で「俺はもういい」って言われると、なに言ってるんだってなるんですよ。やっぱりなにか自分で成し遂げなきゃ。

女性の方が共感の感受性は高くて、集団の中でどうやってまとめていけばいいのかってスキルは高いはず。子供を束ねたりとか親、親戚ともうまくやっていかなきゃならなかったから、身について伝わってきてるものがあると思うんですよね。
人がどう思ってるのか。どう言ってほしいのかがわかるので、そういう意味では女性のリーダーシップがたくさんほしいなと思っています。
そしたら自然と男性も頑張れるようになるんですよ。
でも、よくわかんないけど、みんなで頑張ってね。いいものあるでしょってあとは頑張れよみたいな共感力は女性陣は薄い。
これからダイバーシティを考えるのであれば、その考えは時代的にしんどいんじゃないかな?

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共感力でいえば、自分の5歳の娘が人の感情とか考えにセンシティブだなと感じることがあって。性別の差なのか個人の差なのかはわからないけど。
人によって、相手の感情を受け止める力は違うなと感じることがあるので…。自分にはそこが足りていない中でどうやっていくのかが、自分自身の課題だと思ってる部分でもあります。
全部を自分が受け止められなくても、周りで受け止めてくれる人がいて、あるいはアドバイスをもらいながらでも、自分の成長につなげていけるんじゃないかなと思っています。

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自分の成長がそこにあるならいいと思う。自分の自己実現、自分の成長はまだまだあるんだけど、他の人は他の人で自己実現とか、成長をしてほしいという前提があれば、大丈夫だと思う。

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自分の能力で足りていない、平均値まで達していない部分があったとして、そこを他の人に助けてもらうこともあるだろうけど、自分自身でも平均値に近づけるようにしていく努力は必要だと思います。

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それをもっと言っていったほうがいいよ、足りてない部分も伸ばしていくし、得意な部分ももっと伸ばしていくっていう気持ちがないと。

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わたし自身、すごくコンプレックスをもっていて、自分が足りないところたくさんあるなって思いながら、生きてる人間なんだけど、たまに自信満々にみられるときもあるから、どっちで見られてるんだろうと思うところがあって。
自分が思ってる自分像と受け取られてる像が違うのかなと。自分自身ではあまりなんでもできるとは思っていないんですよね。

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頑固ちゃんですもんね。

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まぁ、理解できないと何事も進まないところはありますね。

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10~20代の時に失敗経験が少ないから、あまり許容さがないのかも?

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人との交流の部分でコンプレックスを抱えていると思うので、そういう意味では軽いトラウマがあるのかもしれないですね。
みんなが盛り上がっている中で自分だけ盛り上がれないとか。そういう寂しさはあったのかもしれません。
だから人の気持ちがどこまで理解できているんだろうと考えると、どんどん引いてしまう部分はあるかもしれませんね。
そしてそこが自分の課題でもありますかね。

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いろんな経営者を育てることが夢?それとも、今後ゆっくりしたいことが夢?(笑)

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育てるというのはおこがましいんですけど、学べる場とか、自分を成長させるような場を提供することはしていきたいですね。
自分の経験談ではなく、学問的な面からも取り入れつつ、理論立てる人が成長できる場が提供できるといいなぁと思っています。

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少なくとも勉強という部分では、アドバンテージはあると思うし、こういう風にやっていけばある程度勉強できますよと提示もしていけると思うので。
そこから自分自身の学びも深めていけたら面白いのかなと感じます。
やり方をいろんな人に伝えてある程度、基礎の学びのやり方がレベルアップしていけば、会社全体もレベルアップしていける。その延長だと思います。

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今後のことを語ると、大企業になりたいとか、上場したいっていう野望ではなくて、困ったら倉敷ボーリングに聞けば?とみんなが言ってくれたり、なにかあったら倉敷ボーリングですよねってなるような、心の片隅に常に倉敷ボーリングがあってほしいと思ってますね。

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